CONCEPT

アリスインデッドリースクール10周年記念の一環として、「色々な世代バージョンのデッドリーを作るとどのような作品となるのか?」という着想からこの企画は生まれました。

ガールズ演劇の老舗、アリスインプロジェクトの旗揚げ公演の演目にして同プロジェクトの代表作である『アリスインデッドリースクール』。ある日突然、日常がゾンビの世界と化し、そこから逃げ延び、学校の屋上に立てこもる少女たちの物語という一聞するとファンタジー作品のようですが、そこには人間の強さと弱さ、美しさと醜さ、笑いと涙、そして生と死という不変のテーマが散りばめられており、非常に人間臭い物語となっております。だからこそ、10年もの長きに渡り上演され続け、観客に愛され続けてきたのだと思います。

そのような素晴らしい作品のアナザーバージョンを作るのであれば、やはり最大の敬意を持って挑まなければならない。そういった理由から、手前味噌かもしれませんが、10年の間、デッドリーの世界を牽引してきた三者が集まり今回の「松扇アリス」というプロジェクトを立ち上げさせて頂きました。アリスインプロジェクトの脚本家にしてアリスインデッドリースクールの生みの親・麻草郁、この作品を演出家として初めて構築し礎を築いた劇団6番シード・松本陽一、松本からバトンを受け新たな演出ギミックを加えたBobjack Theater・扇田賢。三者がコラボすることでこの作品が更なる進化を遂げることを願って止みません。

そして「折角アナザーバージョンを作るなら一筋縄ではいかないものを製作したい」との想いから、今回は、妙齢の大人女子たちによる『オトナインデッドリースクール』と熟練の男性たちによる『オヤジインデッドリースクール』の2バージョンを連続上演させて頂くことになりました。世代が変われど、デッドリーワールドの根底に流れているものは同じです。しかし、世代が変わることでその受け止め方、その他様々なものが変わってくるはず。そのあたりの作品の機微をお楽しみいただければ幸いです。
10年の時を重ねたからこそ実現できた今回の企画、是非劇場で見届けていただければと思います。

松扇アリス